入青雲

入青雲

入青雲 13話・14話・15話・16話 あらすじ

入青雲 2025年 全36話 原題:入青雲

第13話の見どころ

明意の正体がついに暴かれ、紀伯宰との信頼関係が最大の試練を迎えます。追われる明意を守るため紀伯宰はすべてを懸けて立ち向かい、二人は姻縁石で愛を証明することに。しかし互いに隠し事を抱えたまま臨んだ儀式は、紀伯宰に残酷な現実を突きつけます。愛しているからこそ生まれる疑念と絶望、そしてなお相手を守ろうとする覚悟が胸を打つ、シリーズ屈指の切ない名場面が描かれる重要回です。


第13話のあらすじ

幼い頃の明意は、王女でありながら男児として育てられ、誰よりも厳しい鍛錬の日々を送っていました。母の目を盗んで城を抜け出したことで厳しく叱責されても、不満を口にするどころか自ら稽古を増やすほど責任感が強く、常に国を背負う覚悟を胸に秘めていました。そんな彼女を支えていたのが従獣・二十七で、「どんな時も笑っていてほしい。君には私がついている」と励まし続けていたのでした。

現在、明意は沐心柳が遺した証言の中にあった「重要な名簿」が、沐斉柏の支配する沈淵に隠されているのではないかと推測します。危険を承知のうえで二十七は単身沈淵へ潜入しますが、待ち構えていた沐斉柏配下の従獣・孫遼に捕らえられてしまいます。孫遼は明献の居場所を白状させようと容赦なく拷問を加えますが、二十七は最後まで口を割りません。隙を突いて命からがら脱出するものの、満身創痍のまま無帰海へたどり着くと、明意の腕の中で力尽きて倒れてしまいます。

脱走を知った沐斉柏は激怒し、司判堂の兵を率いて無帰海へ乗り込みます。荀婆婆は明意を守るため毅然と立ちはだかりますが、沐斉柏は追跡鏡を掲げ、明意こそ尭光山の太子・明献であると公然と暴露します。その頃、司徒嶺も異変を察知し、公務を投げ出して現場へ急行していました。

一方、寿華泮宮では言笑が紀伯宰を問い詰めます。紀伯宰が明献を女性・明意として匿っていると告発し、白猫の二十七と追跡鏡を証拠として突き付けたのです。これまでの明意の不可解な言動を思い返した紀伯宰は、ついに彼女の正体を悟ります。しかし真実を知ってもなお、彼は明意を見捨てることなく、その身を守るため自ら前へ進み出ます。

天璣公主も駆けつけ、明意を信じると主張しますが、沐斉柏は追跡鏡に誤りはないと言い張ります。すると紀伯宰は密かに霊力を操り、追跡鏡の針を狂わせ、「簡単に操作できるような代物を証拠にはできない」と逆に沐斉柏を追及します。そこへ司徒嶺も姿を現し、「本物の追跡鏡は尭光山に厳重保管されており、外へ持ち出されたことはない」と証言。沐斉柏が持つ追跡鏡は偽物だと断言し、その場の空気を一変させます。

追い詰められた沐斉柏は、今度は二十七を匿った罪を問いただします。紀伯宰は即座に二十七を袖へ隠し、「青雲大会で明献を破った際に従獣も自分のものとなった」と言い切ります。しかし沐斉柏は納得せず、明意を連行しようと迫ります。両者が一触即発となる中、天璣公主は真実を証明する方法として、盟鴛潭の姻縁石に二人の名を刻むことを提案します。本当に心を通わせた恋人だけが結界へ入り、姻縁石に祝福されるという古来の儀式でした。

紀伯宰はためらうことなく明意の手を取り、結界へ足を踏み入れます。湖面には光の橋が現れ、二人だけが静かに進んでいきます。その姿を見た沐斉柏たちは結界の外へ阻まれ、固唾をのんで見守るしかありませんでした。

姻縁石を前にした明意は、刻名を思いとどまるよう紀伯宰へ訴えます。この石は偽りの愛を決して許さず、心に嘘があれば天罰が下ると知っていたからです。互いに想い合っていても、まだ隠し事を抱えた二人が誓えば危険だと必死に止めます。しかし紀伯宰は静かに首を振り、明意の名を刻み始めます。

その瞬間、激しい雷が天から降り注ぎ、紀伯宰の身体を容赦なく打ち据えます。長い時間をかけて集め、明意との永遠を願うために大切にしてきた輝霊の玉瓶も砕け散り、彼の願いは無残にも打ち砕かれます。それでも紀伯宰は歯を食いしばり、最後まで二人の名を姻縁石へ刻み続けました。涙を流しながらその背中を見つめる明意は、自分が彼を深く傷つけてしまったことを痛感します。

やがて姻縁石は二人を正式な伴侶として認め、祝福の光を放ちます。しかし紀伯宰の表情に喜びはありませんでした。沈淵から戻って以来、初めて心から信じ、人生を共にしたいと願った相手が、自分に正体を隠し続けていたという事実が、何よりも彼の心を傷つけていたのです。

結界の外では、二人が無事に戻ったことで沐斉柏も手を引かざるを得なくなります。天璣公主たちは祝福の言葉を残して去っていきますが、人々の姿が消えた途端、張り詰めていた紀伯宰の糸は切れ、その場で大きくよろめきます。天雷に耐え、愛する人を守り抜いた代償はあまりにも大きく、彼は静かに倒れ込もうとしていました。

 

第14話の見どころ

明意の正体を知った紀伯宰は深く傷つき、ついに彼女を牢へ閉じ込めます。それでも明意は紀伯宰を救うために身を犠牲にする覚悟を示し、二人の絆は憎しみと未練の狭間で揺れ動きます。一方、沐斉柏を倒す鍵となる「化妖」の秘術が明かされ、復讐劇は新たな局面へ。さらに紀伯宰と明意は敵を欺くため息の合った芝居を披露し、花月夜では思わず笑ってしまう一幕も。切ない恋模様と痛快な策略が絶妙に交錯する見応え十分の一話です。


第14話のあらすじ

姻縁石で偽りなき想いを証明した代償として、紀伯宰は天罰を受け、霊脈に深刻な損傷を負ってしまいます。意識も朦朧とする彼を支えながら、明意は急いで無帰海へ戻ります。そして自らの霊力を惜しみなく注ぎ込み、傷ついた紀伯宰の霊脈を修復しようと懸命に治療を続けます。しかし回復するにつれ、紀伯宰の胸には別の感情が膨れ上がっていました。命を懸けて愛した相手がなお多くの秘密を抱えていたことへの怒りと失望です。彼は明意を問い詰めますが、明意はまず瀕死の二十七を助けたいと懇願します。

二十七の容体が落ち着くと、明意は苦し紛れに新たな嘘を口にします。自分は明献本人ではなく、明献の許婚であり、青雲大会で明献が敗れたあと、その行方と尭光山の内通者を探るため神都へ潜り込んだのだと説明します。紀伯宰へ近づいたのも復讐のためであり、沐斉柏という共通の敵を追う目的は同じだったと訴えます。しかし紀伯宰の心には、その言葉はもはや届きませんでした。彼にとって最も許せなかったのは、敵であることではなく、愛する者に欺かれていたという事実だったのです。

激しい怒りに駆られた紀伯宰は、明意と二十七を地下牢へ閉じ込めます。冷たい石壁に囲まれた牢の中で、傷を負った明意は苦しみながらも、心配する二十七を励まし続けます。自分の嘘によって紀伯宰を深く傷つけてしまったことを思い返し、その胸は後悔で締めつけられていました。

一方、不休は以前から明意を危険人物と見なしており、この機会に始末すべきだと進言します。しかし紀伯宰はそれを退け、不休に尭光山へ向かい、明献本人の行方を調べるよう命じます。その後も紀伯宰は牢の前を通るたびに明意を見ようとせず、彼女がどれほど弱々しく訴えかけても、一切心を動かされません。明意の涙さえ演技ではないかと疑い、冷たく距離を置き続けます。

やがて尭光山から戻った不休は、明献が本当に行方不明であること、そして「許婚」の存在など誰も知らないことを報告します。明献は女性関係が派手で噂も多く、明意の話が真実かどうかは判別できません。ただ一つ確かなのは、彼女が明献と深い関わりを持つ人物だということでした。その報告を聞いた紀伯宰は、なお疑念を抱きながらも、明意を利用価値のある存在として生かしておくことを決めます。不休はそんな主の判断から、紀伯宰がまだ明意を忘れられずにいることを察するのでした。

その頃、言笑は勲名が沐斉柏によって口封じされた場面を思い返し、密かに危機感を募らせていました。彼は天璣公主に対し、今は紀伯宰と手を組んで沐斉柏に対抗すべきであり、正面から敵対するのは危険だと忠告します。しかし天璣はその真意を理解できず、言笑は完全に沐斉柏の手先になったのだと思い込み、幼い頃から抱いてきた信頼を失ってしまいます。

その後、天璣公主は紀伯宰と明意を呼び出し、改めて明意の身元を問い質します。紀伯宰は最後まで彼女を守る姿勢を崩さず、交渉の末、少なくとも二十七だけは明意のもとへ残すことを認めさせます。

帰路についた明意は、これまで紀伯宰へ近づいたのが計画だったことを率直に認め、改めて許しを請います。そして今は互いに争う時ではなく、真の敵は沐斉柏だと訴え、妖獣軍団を打ち破る唯一の方法が「化妖」の秘術にあると明かします。本来この術は術者自身の霊脈を犠牲にする危険な禁術ですが、明意は自ら反動を引き受ける「鼎」となる覚悟まで示します。

その真剣な覚悟を前に、紀伯宰の心は少しずつ揺らぎ始めます。彼は明意を完全には許さないものの、新たな約束を交わします。一つ、無帰海にいる間は外部と一切連絡を取らないこと。二つ、自分の命令には必ず従うこと。三つ、化妖の術は教えても、自ら犠牲となることは決して許さないこと。この三つの条件を受け入れたことで、二人はかろうじて協力関係を取り戻します。

明意の助言を得た紀伯宰は、沐斉柏の不正を天璣へ報告し、少しずつ反撃の布石を打っていきます。天璣は斗者たちを寿華泮宮へ集めることを決定し、沐斉柏が極星神宮で密かに黄粱夢を探る計画は狂わされます。しかし沐斉柏もなお言笑を利用し続け、すべてが終われば天璣の記憶を書き換え、何も知らぬまま言笑と結ばせると恐ろしい計画を語ります。

一方、紀伯宰は沐斉柏と龍鯉台の関係を探るため、明意とともに寿華泮宮へ移ります。龍鯉台へ潜入するには敵の目を逸らす必要があると考えた二人は、人前で大げんかを演じることにします。怒ったふりをした明意は紀伯宰を部屋から追い出し、紀伯宰はそのまま花月夜へ向かいます。そして酒に酔った芝居を打ち、「金を持っていない」と沐斉柏を呼び出すと、突然抱きついて恋の不幸を大声で嘆き始めます。あまりにも大げさな熱演に周囲の客たちは失笑し、沐斉柏も思わぬ展開に翻弄されます。その裏で紀伯宰と明意は次なる一手へ向け、静かに動き始めるのでした。

 

第15話の見どころ

紀伯宰と明意の絆がさらに深まる一方、沐斉柏が極星淵の覇権を握るため、人々の命を犠牲にして妖獣軍を育てていた恐るべき真実が明らかになります。二十七と不休の潜入調査によって事件の核心が見え始め、黄粱夢を巡る攻防も新たな局面へ。互いに心印で感情を共有できるようになった紀伯宰と明意は、言葉を超えて相手の悲しみを知り、最後は明意が深く傷ついた紀伯宰を優しく抱きしめます。陰謀と愛情が交錯する、物語の転換点となる重要な一話です。


第15話あらすじ

沐斉柏は紀伯宰を追い詰めるため、以前から多くの民を捕らえ、その元神を妖獣へ捧げて軍勢を強化していました。沈淵に囚われた罪人たちも例外ではなく、生きた供物として次々と犠牲にされます。その中で一人だけ悲鳴を上げず静かに耐える少女の姿を見つけた沐斉柏は、不気味な興味を抱きます。

一方、紀伯宰が陽動作戦を仕掛けてくることを見越した沐斉柏は、腹心の孫遼を龍鯉台へ配置していました。夜陰に紛れて潜入した二十七は内部を探るものの、再び孫遼に捕らえられてしまいます。絶体絶命の危機に陥りますが、不休が駆けつけて孫遼を撃退し、二十七を救出。二人は葱油餅の店へ身を隠します。

そこで二十七は、不休から漂う圧倒的な龍族の気配を感じ取り、その力を素直に称賛します。不休は思わぬ言葉に照れ隠しを見せ、普段とは違う一面をのぞかせます。

その頃、沐斉柏は病床の兄・沐源風のもとを訪れ、自らの計画を語っていました。極星淵を六境最強の勢力へ押し上げるためには妖獣軍が不可欠であり、そのための犠牲はやむを得ないと信じ切っています。そこへ任務に失敗した孫遼が戻ると、沐斉柏は容赦なく処罰を下し、同時に言笑へ忠誠を忘れるなと無言の圧力をかけます。言笑は逆らえず忠誠を誓うしかありませんでした。

無帰海へ戻った二十七は、龍鯉台で見た巨大な樹について詳しく報告します。紀伯宰は後照の記憶の中で見た同じ樹を思い出し、それが植物だけでなく生きた人々の元神まで吸収し、妖獣を育てる恐るべき存在だと推測します。

明意はこのまま妖獣軍が完成すれば六境全体が危機に陥ると考え、他の五境と手を組むべきだと提案します。しかし紀伯宰は、上位の勢力もまた権力欲に取りつかれた者ばかりであり、妖獣軍を利用しようとするだけだと冷静に否定します。沐心柳の証言にも上三境との内通が記されていたことから、明意も事件の裏に巨大な陰謀が潜んでいることを改めて実感するのでした。

一方、逐水霊洲では神君・晁衡の後継者争いが激しさを増していました。長男・晁羽は武功を認められながらも父に警戒され、勢力を削がれたうえで景熙君に封じられます。さらに次男・晁宣は、末弟・晁元が黄粱夢を求め極星淵へ向かったと吹き込み、兄弟の対立を巧みに煽ります。黄粱夢を巡る争いは、ついに他国の王族まで巻き込む大きな問題となっていきます。

斗者たちの修練が終わり、紀伯宰は妖獣軍の実態を確かめるため再び調査へ向かいます。出発前、明意は自ら上着を着せ、危険な任務へ向かう彼を優しく送り出しました。その何気ない気遣いは、紀伯宰の心を静かに温めます。

紀伯宰を見送った明意は、荀婆婆の疑念を巧みにかわし、眠りにつかせることに成功します。そして密かに霊犀井へ向かい、博語嵐の霊位の前で探し続けていた秘薬・黄粱夢を発見します。しかし手を伸ばした瞬間、紀伯宰があらかじめ仕掛けていた結界に弾き返され、黄粱夢を持ち出すことはできませんでした。紀伯宰は最後まで彼女を完全には信用していなかったのです。

その頃、紀伯宰は巨大な古木の内部で、おびただしい数の元神が囚われている惨状を目撃します。沈淵から逃げ出したはずの人々は再び捕らえられ、この古木を通じて魂を吸い尽くされ、妖獣軍の糧となっていました。さらに弱水が無惨に命を奪われた真実まで知った紀伯宰は、深い悲しみと怒りに打ち震えます。

一方の明意も、心印によって紀伯宰の悲痛な感情をそのまま感じ取り、思わず涙を流します。互いの喜びも苦しみも共有できるほど深く結ばれていることを知った彼女は、帰還した紀伯宰を静かに抱きしめ、その傷ついた心を優しく包み込むのでした。二人の絆は、この悲劇を通じてさらに揺るぎないものへと変わっていきます。

 

第16話の見どころ

紀伯宰が妖獣軍を止めるため、自らを「化妖の鼎」とする決死の覚悟を固めます。彼の苦悩を理解した明意は危険を承知で支える決意を示し、二人の信頼はさらに深まっていきます。一方、逐水霊洲の大皇子・晁羽が極星淵へ現れ、沐斉柏との思惑が交錯。司徒嶺と浮月の切ない過去や秘めた想いも描かれ、物語はそれぞれの覚悟が試される新たな局面へ。紀伯宰が数え切れない妖魂と精神世界で死闘を繰り広げる、緊迫感あふれる重要回です。


第16話あらすじ

明意は深手を負った紀伯宰の傷を懸命に癒やしていました。しかし紀伯宰は、自分のために霊力を使わないでほしいと彼女を制します。彼は沈淵の闇を暴こうとした自分の行動が、結果として再び罪人たちを捕らえさせ、弱水をはじめ多くの命を妖獣軍の犠牲にしてしまったのではないかと、自責の念に苦しんでいました。

そんな紀伯宰に、明意は静かに語りかけます。罪を背負うべきなのは、私利私欲のために命を弄ぶ沐斉柏であり、あなたではないと。その言葉は紀伯宰の心を少しずつ救い、明意もまた迫り来る妖獣軍の脅威を止めるため、彼と共に戦う覚悟を固めます。二十七は彼女の身を案じながらも、その決意を尊重して送り出しました。

一方、逐水霊洲から大皇子・晁羽が極星淵を訪れます。背後に逐水霊洲という強国を持つ晁羽は、沐斉柏を見下すような態度を取り、紀伯宰を頼りに青雲大会で勝利しようなど夢物語だと嘲笑します。沐斉柏は屈辱を飲み込みながらも表面上は従い、力を蓄える時を待つのでした。

紀伯宰は妖獣軍に対抗する唯一の方法として、自らが「化妖の鼎」となる決意を明意へ打ち明けます。明意は化妖の術が三段階から成る危険極まりない秘術だと説明しました。

第一段階は精神を集中し丹田を安定させること。第二段階では妖獣の魂を自らの丹元へ取り込み妖元へと変えること。そして最後は、その妖元を己の肉体に宿しながら完全に取り込むという、命懸けの試練でした。失敗すれば妖獣に意識を乗っ取られ、二度と元には戻れません。

修練を始めた紀伯宰は急速に霊力を消耗し、無帰海から動くこともできなくなります。明意は少しでも体力を回復させようと薬を煎じ、彼を献身的に支え続けました。

その頃、司判堂では晁羽が異母弟・晁元、すなわち司徒嶺を訪ねます。表向きは兄として様子を見に来たように振る舞いますが、真の目的は黄粱夢の行方を探ることでした。司徒嶺に霊脈がないことを確認すると、晁羽は容赦なく鞭を振るい、弟を侮辱します。その冷酷さは兄弟の情など微塵も感じさせないものでした。

傷ついた司徒嶺を介抱する浮月は、長年胸に秘めてきた想いを打ち明けます。幼い頃、野狐だった自分は晁羽に虐げられていましたが、その時ただ一人救いの手を差し伸べてくれたのが晁元でした。それ以来、浮月は彼の幸せだけを願い続けてきたのです。司徒嶺はその想いに胸を打たれますが、自分は黄粱夢よりも明意を救う道を選ぶと決意していました。浮月もまた彼を支えるため、黄粱夢が隠された霊犀井を探し出すことを誓います。

夜更け、明意は薬を持って紀伯宰のもとを訪れます。眠っていると思い静かに立ち去ろうとしますが、紀伯宰は目を覚まし、自ら彼女の手から薬を受け取って飲み干しました。短いやり取りながら、二人の間には以前よりも穏やかな信頼が流れていました。

やがて化妖の第二段階が始まります。明意の助けを借りた紀伯宰は、自身の丹元を沈淵深く送り込み、妖獣たちの元神を一気に吸収していきます。その異変を巡視中の晁羽が目撃し激怒。沐斉柏に対し、直ちに紀伯宰を見つけ出せと命じます。

閉関中の紀伯宰をあぶり出すため、沐斉柏は孫遼を使って「首席闘者が姿を消した」と人々の不満を煽ります。これに対し天璣公主は逆に孫遼を持ち上げ、新たな首席闘者に任命すると宣言しました。栄誉を得たと浮かれる孫遼でしたが、それは彼を標的にするための天璣の策略でもありました。

さらに沐斉柏は孟陽秋にも近づき、紀伯宰は危険な存在であり、天璣を守るためにも警戒すべきだと吹き込みます。各勢力の思惑が交錯する中、紀伯宰はついに化妖最大の試練へ挑みます。

数え切れない妖獣の魂が彼の精神世界へ雪崩れ込み、怒号と怨嗟を響かせながら心を食い破ろうと襲いかかります。しかし紀伯宰は固く目を閉じ、揺るぎない意志で己の心を守り続けます。妖魂との壮絶な精神戦が始まり、彼は人としての理性を保てるかどうかという、命運を懸けた七日間へ足を踏み入れるのでした。

 

入青雲 17話・18話・19話・20話 あらすじ

入青雲 各話あらすじとキャスト・相関図

【放送情報】

以下 放送予定の記事は

中国ドラマ 放送予定順

にてご覧ください。

入青雲入青雲 9話・10話・11話・12話 あらすじ前のページ

入青雲 17話・18話・19話・20話 あらすじ次のページ入青雲

関連記事

  1. 入青雲

    入青雲

    入青雲 各話あらすじとキャスト・相関図

    放送予定●【日本初放送】衛星劇場 2026年8月24日(月)…

  2. 入青雲

    入青雲

    入青雲 9話・10話・11話・12話 あらすじ

    入青雲 2025年 全36話 原題:入青雲第9話の見どころ…

  3. 入青雲

    入青雲

    入青雲 5話・6話・7話・8話 あらすじ

    入青雲 2025年 全36話 原題:入青雲第5話の見どころ…

  4. 入青雲

    入青雲

    入青雲 17話・18話・19話・20話 あらすじ

    入青雲 2025年 全36話 原題:入青雲第17話の見どこ…

  5. 入青雲

    入青雲

    入青雲 1話・2話・3話・4話 あらすじ

    入青雲 2025年 全36話 原題:入青雲第1話の見どころ…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

カテゴリー
  1. 河神2 17話・18話・19話 あらすじと感想

    河神 1&2

    河神2 17話・18話・19話 あらすじと感想
  2. 独孤皇后~乱世に咲く花~

    独孤皇后~乱世に咲く花~ 1話・2話・3話・4話 あらすじと感想
  3. 荊棘(いばら)の花~奪われた私~

    荊棘(いばら)の花~奪われた私~

    荊棘(いばら)の花~奪われた私~ 5話・6話・7話・8話 あらすじ
  4. 掌心~宮廷に響く復讐の鈴音~

    掌心~宮廷に響く復讐の鈴音~

    掌心~宮廷に響く復讐の鈴音~ 各話あらすじ キャスト・相関図
  5. 斛珠<コクジュ>夫人~真珠の涙~ キャスト・相関図

    中国ドラマ

    斛珠<コクジュ>夫人~真珠の涙~ キャスト・相関図
PAGE TOP